日本国内の特許検索ガイド(1)

日本国内の特許検索ガイド(1)

特許検索(調査)を先ずご自身で行いたい、という方への参考情報です。

調査目的の確認

特許検索や調査は、目的が大事です。例えば、出願前調査の場合は、特許の成立要件である新規性と進歩性を確認することになります。検索するターゲットは文献中の開示箇所を狙いますので、必ずしも請求範囲を対象とはしませんが、探したい技術そのものに近いものを探すことになります。侵害回避の場合は、請求範囲の記載内容、権利範囲を確認することになります。検索するターゲットは請求範囲を狙いますが、探したい技術を含む広い概念も探すことになります。また、目的によって調査をすべき期間が変わります。前者の場合は、遡及する期間に制限はなく、後者の場合は、権利期間になります。

調査と検索の関係知識を深める

  • 特許調査を行う前に、新規性と進歩性の違い、特に進歩性の審査基準などを勉強しましょう。
  • 特許公報の種類を知る。調べる先の文献の種類の把握が必要です。
  • 検索とはどういうことをするのか?について意識します。検索は、一般に論理演算と呼ばれています。簡単に言えば、同じ概念はORで結び、限定する概念はANDになります。
  • 特許分類を知る。特許公報には、IPC(国際特許分類)、CPC(欧州米国共通特許分類)とFI(審査官サーチファイル用)と、Fターム(審査系の調査用のコードで技術的観点のタームが付与されている)といった分類があります。これらは、JplatPatで確認できます。